障がいのある子どもたちの成長を支えながら、安定した経営を目指したい。そう考えたとき、サッカー療育を看板に掲げる「ドレミファソライズ」は、他社と明確に差別化されたブランドとして候補に挙がります。
この記事では、ドレミファソライズの療育プログラムの特徴から、放課後等デイサービスの制度と収益構造、開業準備の手順、そして加盟前に押さえておきたい注意点までを、公表情報をもとに整理します。
「サッカー療育って実際どんな内容?」「費用はどのくらい?」という疑問に、確認できる情報ベースでお答えします。
目次
ドレミファソライズとは|サッカー療育に特化した放デイFC
ドレミファソライズは、サッカーを軸にした放課後等デイサービスのフランチャイズです。学習型のブランドが多いなかで、サッカーというコンテンツを療育の中心に据えている点が最大の特徴といえます。
「サッカーなら行ける」という子どもの気持ちを通所の動機に変え、学校や家庭以外の居場所と仲間をつくることを目指しています。まずは基本情報を整理しておきましょう。
ドレミファソライズ 基本情報
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| 項目 | 内容 |
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| ブランド名 | 放課後等デイサービス ドレミファソライズ(ソライズFC) |
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| 業態 | 放課後等デイサービス(サッカー療育特化型) |
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| 事業形態 | フランチャイズ |
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| 対象年齢 | 主に6〜18歳の発達に特性のある児童 |
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| 療育監修 | 徳島大学名誉教授 荒木秀夫氏(コオーディネーショントレーニング) |
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| FC展開エリア | つくばみらい・龍ケ崎・土浦・常総・市川・町田・八王子ほか |
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| 公式HP | https://soraiz.jp/ |
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運営会社を確認するときの注意点
ドレミファソライズのFC本部については、公開資料によって社名の表記が異なります。2026年7月に公表されたKECグループとの提携リリースでは「株式会社ON」と記載されている一方、過去のフランチャイズ情報サイトでは別の社名で掲載されていた経緯があります。事業譲渡や組織再編があった可能性があるため、加盟を検討する際は契約主体となる法人を必ず本部に直接確認してください。
教育大手グループの参入も
2026年7月には、奈良で約半世紀にわたり教育事業を展開してきたKECグループがフランチャイズ契約を締結し、2026年8月に「ドレミファソライズ KEC八木校」を開所予定と発表されました。定員10名、対象は小学1〜6年生の障がいのある児童や支援が必要な児童とされています。教育分野の実績を持つ事業者が加盟している点は、ブランドの現在地を測る一つの材料になります。
ドレミファソライズの療育プログラムの特徴
ドレミファソライズの療育は、サッカーを通じて「集団行動」「注意力」「コミュニケーション」の3つを育てる設計になっています。それぞれ何を狙いとしているのか見ていきましょう。
集団行動で育てる自信と役割意識
集団のなかで自分の役割を果たし、結果が得られたという体験は、子どもにとって貴重なものです。その積み重ねが自信につながり、自分を認める力を育てます。ドレミファソライズがサッカーという手段を選んでいるのは、この集団生活の基礎を自然な形で学べるからです。
ミニゲームでチームの一員としてボールを追い、仲間にパスを出し、パスを受ける。そうしたやりとりのなかで、誰かと関わることの大切さを体感していきます。
注意力(集中・分配)のトレーニング
注意力には、一つのことに意識を集める「集中」と、同時に2つ以上のことに気を配る「分配」があります。ドレミファソライズは、この注意力はトレーニングによって変えていけると考えています。
先生やコーチの話を聞く、練習を最後まで頑張る、ボールから目を離さない。こうした働きかけを繰り返すことで、少しずつできるようになっていきます。注意力や集中力が高まることは、日常生活のさまざまな場面で活きてきます。
コミュニケーションの入り口としてのサッカー
コミュニケーションが苦手な子どもは、学校でもうまくいかないという話をよく聞きます。けれども、サッカーを通じて知り合い、サッカーという共通のツールでやりとりしている仲間となら、自然に話ができるかもしれない。この発想がブランドの根幹にあります。
サッカーは言語的なコミュニケーションだけでなく、非言語的なコミュニケーションも鍛えられるスポーツです。ボール1つあれば誰とでも楽しめる手軽さもあり、運動機能・身体感覚・感情という子どもの成長に必要な要素を同時に育てられると位置づけられています。
脳科学に基づくコオーディネーショントレーニング
療育の裏づけとして、徳島大学名誉教授の荒木秀夫氏が提唱するコオーディネーショントレーニングを取り入れています。荒木氏は体育学・運動生理学を専門とし、脳科学を基盤に運動と行動の制御を研究してきた研究者です。
30年にわたる研究から考案されたこのトレーニングは、脳の刺激感受性を高めることを目的としたもので、幼児から高齢者まで幅広く実践されています。運動を通じて脳と心に刺激を与え、発達障がいのある子どもの知性や感性を育てるアプローチとして活用されています。
また、JリーグやFリーグで活躍した選手による指導を取り入れる取り組みもあり、引退した選手のセカンドキャリア創出という側面も持っています。サッカー好きの子どもにとって「本物に教わる」経験は、通所の動機づけとしても働きます。
放課後等デイサービスの制度と収益構造
ドレミファソライズの事業性を理解するには、放課後等デイサービスという制度そのものを押さえておく必要があります。
公費9割の仕組みと利用者負担
放課後等デイサービスは、主に6〜18歳の障がいのある児童が、学校の授業終了後や長期休暇中に利用できる福祉サービスです。利用には市区町村が交付する受給者証が必要で、利用料の9割を自治体が負担し、利用者の支払いは1割という仕組みになっています。
さらに、世帯収入に応じて1か月あたりの負担上限額が定められており、上限を超えた分の請求は発生しません。目安は次のとおりです。
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| 世帯の状況 | 月額の負担上限 |
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| 生活保護・低所得世帯 | 0円 |
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| 一般世帯(所得により区分) | 4,600円 |
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| 一定以上の所得がある世帯 | 37,200円 |
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このほか、おやつ代や教材費、連絡帳代などの実費が別途かかる場合があります。事業者側から見れば、売上の大部分が公的な給付費として支払われるため、代金の未回収リスクが非常に低いのが構造上の強みです。価格が国の基準で決まるため、値下げ競争が起きにくい点も安定性につながっています。
料金体系は自治体で変わります
負担上限額の区分や実費の扱いは、地域によって運用が異なる場合があります。また、報酬単価は事業所の区分や取得している加算によって変動します。開業前に自治体の担当窓口で最新の情報を確認し、利用者にも分かりやすく説明できるよう準備しておきましょう。
人員配置基準と日々の業務
多くの事業所では1日あたり10名程度の定員を設定し、管理者・児童発達支援管理責任者・指導員などの配置基準を満たして運営します。日々の業務には、送迎、日常生活の支援、宿題や個別課題のサポート、屋内外での遊びや創作活動、おやつの提供、日報の作成、保護者との連携などが含まれます。
制度に沿った運営を行えば公的報酬によって安定した収益を確保しやすい一方、稼働率と人件費のバランスが利益を大きく左右します。損益分岐点となる利用人数を把握したうえで、現実的な収支計画を立てることが欠かせません。
加盟条件と費用の考え方
フランチャイズ加盟を検討するうえで、費用の全体像は必ず押さえておきたいところです。ドレミファソライズに限らず、放課後等デイサービスのFCでは一般に次のような費用が発生します。
- 本部に支払う費用
加盟金、保証金、研修費、ロイヤリティ、運営システムの使用料など。ロイヤリティは定額制か売上連動制かで負担の性質が変わります。
- 開業にかかる費用
物件取得費、内装工事費、備品費、送迎車両の費用など。物件の条件によって金額の幅が大きくなります。
- 運転資金
給付費の入金は提供月の約2か月後になるため、それまでの家賃・人件費をまかなう資金が必要です。
ドレミファソライズの具体的な金額は、条件やプランによって変わる可能性があるため、資料請求や個別相談で最新の費用体系を直接確認することをおすすめします。その際は、加盟金に何が含まれるのか、保証金は返還されるのか、ロイヤリティの算定方法はどうなっているのかまで、内訳を細かく確認しておくと安心です。
費用を比較するときのポイント
加盟金の額だけで判断すると全体像を見誤ります。ロイヤリティやシステム利用料は運営を続ける限り毎月かかる固定費なので、契約期間全体でいくら支払うのかを試算して比べましょう。開業直後の減免措置がある場合は、その適用条件と終了後の金額もあわせて確認してください。
開業までの流れ
放課後等デイサービスの開設には、法人格の取得から指定申請、物件選定、人材採用まで多くの手続きが必要です。準備には半年以上かかるケースが多いため、計画的なスケジュール管理が欠かせません。
STEP
法人の設立
個人事業では指定を受けられないため、法人格の取得が必須です。定款に児童福祉事業を記載する必要があり、本部から司法書士を紹介してもらうこともできます。
STEP
事業計画の策定と資金調達
売上予測と経費を試算し、必要な資金を準備します。金融機関の紹介や融資に関する相談にも本部が対応します。
STEP
物件の選定
サッカーができる環境が近隣にある物件が望ましく、一等地である必要はありません。立地選びは本部がアドバイスします。
STEP
指定申請と開業前研修
自治体へ指定申請を行い、管理者や責任者は開業前研修を受講します。人員配置基準を満たすことが条件です。
STEP
スタッフ採用と研修
オーナーが募集・採用を行い、管理者や指導員に本部の研修を受講させます。管理者が交代した場合も研修を受けられます。
STEP
設備準備と集客
サッカー療育に適した環境を整え、WebサイトやSNS、近隣の学校・福祉機関との連携で利用者を募集します。
STEP
開所と運営
利用契約と個別支援計画の作成を行い、運営を開始します。オーナーは全体を把握し、スタッフが働きやすい環境づくりに努めます。
本部のサポート体制
福祉事業は手続きが複雑なため、未経験からの参入では本部の支援が頼りになります。ドレミファソライズでは、次のようなサポートが用意されています。
- 法人設立のサポート
法人格の取得に必要な司法書士を紹介してもらえます。
- 資金調達の相談
金融機関や出資者に関する相談に対応し、開業資金の悩みを解消します。
- 立地と物件のアドバイス
サッカーができる環境を踏まえた立地選びを支援します。
- 充実した開業前研修
管理者や責任者向けの研修があり、開業後に担当者が変更になった場合も受講できます。
- マニュアル整備と届出関係の支援
運営マニュアルの提供や、行政への届出に関するサポートを受けられます。
加盟前に知っておきたい注意点
差別化された魅力があるブランドですが、投資判断では注意点も同じだけ重要です。
メリットと注意点の整理
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| メリット | 注意点 |
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サッカー療育という明確な差別化軸がある 体を動かすことが好きな子どもが集まりやすい 脳科学に基づく監修プログラムがある 売上の大半が公費で回収リスクが低い | サッカーができる環境の確保が前提になる 公費事業のため制度改定の影響を受ける 有資格者の確保が必要で採用難の地域では苦戦も 給付費の入金が翌々月のため運転資金が要る |
また、市場環境の変化も押さえておく必要があります。全国の放課後等デイサービスは2万か所を超えるまでに増え、地域によっては競争が激化しています。「サッカー療育」という特色は差別化になりますが、それだけで利用者が集まるわけではありません。地域のニーズに合わせた丁寧な支援と、経費管理・集客の努力によって利益率は大きく変わります。
なお、支援を必要とする子どもが増えている点は事実です。文部科学省が2022年に公表した調査では、通常の学級に在籍する児童生徒のうち、学習面または行動面で著しい困難を示すとされた割合は8.8%(およそ11人に1人)にのぼりました。需要そのものは底堅いと考えられます。
【2026年6月施行】新規事業所の基本報酬引き下げ
制度改定リスクのなかでも、これから加盟する人がもっとも押さえておくべきなのが、2026年6月に施行された報酬改定です。制度の持続可能性を確保するため、収支差率が高く事業所数が急増している4サービス(放課後等デイサービス・児童発達支援・就労継続支援B型・グループホームの一部)を対象に、新規指定事業所に限って基本報酬を引き下げる応急的な特例措置が始まりました。
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| サービス | 調整後の基本報酬 | 減額幅の目安 |
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| 放課後等デイサービス | 所定単位数の982/1000 | 約1.8%減 |
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| 児童発達支援 | 所定単位数の988/1000 | 約1.2%減 |
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対象は2026年6月1日以降に新規指定を受ける事業所です。すでに運営している既存事業所は従来どおりの報酬が維持されます。医療的ケア児や重症心身障害児への支援で報酬上の評価を受けている場合など、一定の要件を満たすと適用対象外になる配慮措置も設けられています。新規開業する場合は、この引き下げを織り込んだ初年度の収支計画を立てておきましょう。
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ブロッサムジュニアは全国95事業所の児発・放デイ多機能型FCです。加盟金0円のAプラン(ロイヤリティ8%)と、加盟金約250万円のBプラン(同5%)から選べます。初期投資の内訳とサポート内容は資料で比較できます。
よくある質問
- サッカーの経験がなくても開業できますか?
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オーナー自身のサッカー経験は必須ではありません。療育プログラムは本部が体系化しており、開業前研修で運営に必要な知識を習得できます。JリーグやFリーグで活躍した選手による指導を取り入れる取り組みもあります。ただし、サッカーができる環境を近隣に確保できるかは物件選びの前提になります。
- 個人事業主でも加盟できますか?
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いいえ。放課後等デイサービスは個人事業では指定を受けられないため、法人格の取得が必須です。定款に児童福祉事業を記載する必要があり、本部から司法書士を紹介してもらうこともできます。
- 加盟金やロイヤリティはいくらですか?
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加盟金・保証金・研修費・ロイヤリティ・システム使用料などが発生しますが、具体的な金額は条件やプランによって異なります。最新の費用体系は資料請求や個別相談で直接確認してください。その際、加盟金の内訳や保証金の返還条件、ロイヤリティの算定方法まで確認しておくと安心です。
- 開業までどのくらいの期間がかかりますか?
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法人設立や指定申請の書類作成に時間を要するため、準備には半年以上かかるケースが多くなります。物件選定、人材採用、開業前研修などを並行して進める必要があるので、早めに本部へ相談してスケジュールを組み立てましょう。
- 2026年の報酬改定は加盟にどう影響しますか?
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2026年6月以降に新規指定を受ける事業所は、基本報酬が引き下げられます。放課後等デイサービスは約1.8%減、児童発達支援は約1.2%減です。既存事業所は対象外で、医療的ケア児などへの支援では適用外となる配慮措置もあります。新規開業する場合は、この点を織り込んだ収支計画が必要です。
まとめ|サッカー療育という明確な差別化軸
ドレミファソライズは、サッカーを通じて子どもの可能性を広げるユニークな放課後等デイサービスです。集団行動・注意力・コミュニケーションという3つの軸を、子どもが自然に楽しめる形で育てる設計になっており、脳科学に基づくコオーディネーショントレーニングという裏づけも持っています。学習型のブランドが多いなかで、差別化しやすいモデルといえるでしょう。
一方で、公費事業ゆえの制度改定リスクは避けられず、2026年6月からは新規指定事業所の基本報酬が引き下げられました。加えて、FC本部の社名が資料によって異なる点や、費用体系の詳細は公開情報だけでは把握しきれない点もあります。契約主体と費用の内訳を本部に直接確認し、自分の検討エリアの数字で収支を試算したうえで、長期的な視点から判断することをおすすめします。
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