放課後等デイサービスの開業を検討する際、フランチャイズ(FC)選びは事業の成否を分ける極めて重要なプロセスです。本記事では、未経験からでも安定収益を目指せるFC本部の比較ポイントや、業界特有の収益構造、失敗しないための選定基準をプロの視点で解説します。理想の療育と持続可能な経営を両立させる一歩を踏み出しましょう。
目次
放課後等デイサービスのフランチャイズおすすめ3タイプ|支援方針から“失敗しない選び方”まで
放課後等デイサービスのFC選びで最も大切なのは、自社が提供したい「療育の形」と本部のパッケージが合致しているかを見極めることです。支援方針は集客力やスタッフの採用、定着率に直結するため、安易に費用面だけで選ぶと運営後にミスマッチが生じます。各タイプの特性を理解し、地域のニーズに最適なモデルを選択することが成功への近道です。
タイプ①子どもに合わせて設計できる「個別支援・オーダーメイド型」
お子様一人ひとりの特性や課題に深く寄り添いたいなら、個別支援・オーダーメイド型が最適です。画一的なプログラムではなく、その子の発達段階に応じた柔軟な対応が可能になるため、保護者からの信頼が非常に厚くなる傾向にあります。例えば、1対1の学習支援や生活スキルのトレーニングを組み合わせることで、目に見える成長を促すことができます。ニーズが細分化する現代において、高い専門性を持つこのモデルは選ばれる理由になりやすく、長期的な安定経営に寄与するでしょう。
タイプ②楽しく継続しやすい「運動・スポーツ特化型」
体を動かすことを通じて心身の発達を促す運動・スポーツ特化型は、お子様が楽しく通い続けられるのが最大の強みです。運動療育は「できた」という成功体験を得やすく、自己肯定感の向上や集団ルールへの適応をスムーズに促すことができます。具体的には、ボルダリングや体幹トレーニングを取り入れることで、多動傾向のあるお子様の落ち着きを養うといった事例が数多く見られます。活動内容が明確で外部から見ても分かりやすいため、地域のケアマネジャーや学校へのアピールもしやすいタイプです。
タイプ③成果が見えやすい「学習・認知トレーニング特化型」
将来の自立や就学支援を重視する保護者には、学習・認知トレーニング特化型が非常に高く評価されます。計算や読み書きに加え、ワーキングメモリを鍛える専門的なアプリや教材を活用することで、具体的な数値や成果として成長を実感できるのが特徴です。例えば、学校の宿題サポートにプラスして、独自の脳トレカリキュラムを提供することで、塾のような感覚で利用する世帯も増えています。学習面での遅れに不安を持つ親御様のニーズは常に高く、他事業所との強力な差別化ポイントになります。
支援方針を選ぶ際は、その地域の競合を調査しましょう。例えば周囲に「運動型」が多いなら、あえて「個別・オーダーメイド型」で差別化を図るのが賢い戦略です。
放課後等デイサービスのフランチャイズ一覧表|比較で見るべき項目(加盟金・ロイヤリティ・支援体制)
FC本部を比較する際は、表面的なブランド力だけでなく、コスト構造とサポートの密度を精査しなければなりません。特に福祉事業は人員配置基準などの公的なルールが厳格であるため、それらを遵守しながら利益を出す仕組みが整っているかが鍵となります。以下の4つの比較軸を参考に、自社の資金計画と照らし合わせることが不可欠です。
比較軸①初期費用(加盟金・研修費・備品)
開業時にかかる初期費用は、事業の損益分岐点に達するまでのスピードを左右する重要な指標です。加盟金だけでなく、物件の取得費や内装工事、福祉車両の購入、さらには開所前の広告宣伝費までを含めた「総額」でシミュレーションを行う必要があります。例えば、加盟金を低く抑えても、指定設備に高額な指定備品を求める本部もあるため注意が必要です。資金調達の際、金融機関からの信頼を得るためにも、現実的な投資額を提示してくれる本部を選びましょう。
比較軸②ロイヤリティと契約条件(期間・更新・解約)
月々のロイヤリティは、固定費として経営に重くのしかかるため、その算出根拠と還元される価値を確認すべきです。売上の数パーセントを支払う定率制か、毎月一定額を支払う定額制かによって、利益率の推移は大きく異なります。ブロッサムジュニアのように、加盟金とロイヤリティの組み合わせを選択できるプランがあると、自己資金に応じた戦略的な投資が可能です。契約更新時の費用や中途解約時の違約金についても、リスクヘッジの観点から事前に細かくチェックしておくのが賢明です。
比較軸③開業~運営サポート(指定申請・SV・研修・採用)
放課後等デイサービス運営の難所は、行政への指定申請と専門人材の採用・確保にあります。書類作成の代行や、福祉に特化した求人媒体の活用ノウハウ、スーパーバイザー(SV)による実地指導がどの程度含まれているかを重視してください。特にスタッフの離職を防ぐための育成ロードマップがある本部は、現場の混乱を防ぎ、質の高い療育を維持する助けとなります。本部がどれだけ現場の痛みを理解し、伴走してくれる体制があるかが、赤字撤退を防ぐ最大の防御策となります。
比較軸④差別化できる強み(療育プログラム・ICT・地域連携)
競合が激化する中で勝ち残るには、その事業所にしかない独自の「強み」を明確に打ち出す必要があります。本部が提供する療育カリキュラムの質はもちろん、日報作成や国保連請求を効率化するICTツールの有無も、現場負担を減らすために重要です。例えば、保護者との連絡帳をデジタル化し、写真付きで活動報告ができるシステムは、満足度向上に直結します。地域の中核機関との連携実績が豊富な本部の看板を借りることは、開設初期の集客において圧倒的なアドバンテージとなります。
目に見える金額(加盟金など)だけで判断せず、採用支援の有無を必ず確認してください。福祉事業において「人が採れない」ことは、売上がゼロになる最大のリスクだからです。
放課後等デイサービスのフランチャイズ|本部別の特徴比較
ブロッサムジュニア(ブロッサムグループ)
サービスの特徴
- 児童発達支援と放課後等デイサービスを併設する多機能型
- 子ども一人ひとりに合わせたオーダーメイド型療育
- 画一的なマニュアルではなく、現場の裁量を重視
サポート体制
- 開業前:物件調査、人材採用の面接同席、申請書類作成支援
- 開業後:看護師の巡回、スタッフ研修の継続提供
- 担当変更なし・訪問回数制限なしの手厚いサポート
実績
- 開業3ヶ月で月商300万円達成の事例
- 開業6ヶ月で黒字化の実績
- 未経験者率92%でも安定経営を実現
こぱんはうすさくら
画像引用元:こぱんはうすさくら公式HP
サービスの特徴
- 児童発達支援(未就学児)と放課後等デイサービス(6~18歳)を1施設で対応
- 定員を多く抱えられるため、経費・固定費を抑えられる
- 国の報酬制度に基づく安定収益モデル
プラン選択肢
- 加盟金0円プラン:初期費用を抑えたい方向け
- 加盟金ありプラン:ロイヤリティを低く抑えたい方向け
サポート体制
- 18歳未満人口データを踏まえた立地調査
- 内装設計・施工支援
- SV(スーパーバイザー)による定期訪問
- 営業同行による集客サポート
こどもプラス
画像引用元:こどもプラス公式HP
サービスの特徴
- 脳科学に裏付けられた「柳沢運動プログラム」を採用
- 科学的根拠に基づく運動療育で専門性加算取得
- 独自プログラムによる高い訴求力と継続通所率
サポート体制
- テナント選びから開所後までトータルサポート
- 定期的な経営アドバイス
- 採用指導、融資アドバイス、経営戦略のワンストップ支援
- 模擬監査・定期研修・法改正情報提供
メディア実績
ウィズ・ユー
画像引用元:ウィズ・ユー公式HP
サービスの特徴
- 米澤教授の独自メソッド(臨床心理学・実践教育心理学ベース)
- 効果的な利用者増加で安定収益
- 全国436店舗の大規模展開
サポート体制
- 許認可書類の作成を全面サポート
- 法改正情報の迅速な提供
- 手厚い本部バックアップ体制
- フランチャイズ初心者も安心
Granny(グラニー)
画像引用元:Granny公式HP
サービスの特徴
- 定員5名の超小規模型
- 重症心身障害児に特化したサービス
- 重心児向け放課後デイのパイオニア
費用面のメリット
- 固定ロイヤリティ(月額10万円)
- 売上増加でもロイヤリティが変わらない
- 小規模なので大きな施設不要
サポート体制
- 動画による事業概要説明
- 完全予約制の無料説明会
- オンライン個別相談会
- 障害福祉・FCの専門担当者が対応
その他の注目企業
シュウエール
- 特徴:学習塾運営30年以上のノウハウを活かした学習支援特化型
- 強み:運動・学習・遊びのバランス型療育、全施設でキャンセル待ち状態
- サポート:直営教室での実地研修、現場同行サポート
ドレミファソライズ
- 特徴:サッカー療育特化型
- 強み:元日本代表・柱谷哲司監修の本格的サッカー指導
- 初期費用:約640万円
- 実績:高い契約率・退会者ゼロの実績
きっずあいらんど
- 特徴:運動療育・音楽療法・個別プログラムの多様なニーズ対応
- 強み:ABA・SST・リトミックなど多彩なプログラム
- サポート:エリア調査、人材採用支援、開業後の看護師巡回
YCCもこもこ
- 特徴:学習支援特化型(LD:学習障害に特化)
- 強み:医療・研究機関との連携、深い専門性
- サポート:医師や専門家による毎月の研修会開催
フランチャイズ選びのポイント
費用面の検討
- 初期費用は約750万円~1,500万円が相場
- 加盟金0円プランを選ぶか、ロイヤリティ低減プランを選ぶか
- 固定ロイヤリティか売上連動型かを確認
療育プログラムの特色
- 運動療育型(こどもプラス、ドレミファソライズ)
- 学習支援型(シュウエール、YCCもこもこ)
- 個別療育型(ブロッサムジュニア、きっずあいらんど)
- 重症児特化型(Granny)
サポート体制
- 開業前のサポート範囲(物件探し、許認可、人材採用)
- 開業後の継続支援(研修、SV訪問、経営相談)
- 未経験者への対応実績
ビジネスモデル
- 単独型か併設型(児童発達支援との併設)
- 定員規模(5名の小規模型~10名以上)
- 専門性加算の取得しやすさ
放課後等デイサービスのフランチャイズとは?仕組みと児童発達支援との違い
放課後等デイサービス(放デイ)は、障害のあるお子様が放課後や長期休暇に利用できる、福祉版の学童保育のような役割を担う事業です。FCを利用することで、複雑な法制度や行政手続きを本部のノウハウでカバーしつつ、安定した経営を目指すことが可能になります。
放課後等デイサービスの基礎|対象・定員・提供内容
放課後等デイサービスは、主に小学校1年生から高校3年生までの、受給者証を持つお子様が対象となります。一般的な定員は1日10名で、生活習慣の訓練や社会交流の促進、学習支援などのプログラムを提供します。売上の大半が国からの報酬(公金)で賄われるため、景気に左右されにくく、安定性が非常に高いのが特徴です。公共性の高いインフラ事業としての側面が強く、適切なルール遵守と良質な支援が伴えば、地域に必要とされる永続的な事業となります。
児童発達支援との違い|多機能型で広がる運営選択肢
児童発達支援(児発)は未就学児を対象としているのに対し、放課後等デイサービスは就学児が対象という点が最大の相違点です。
スクロールできます
| 項目 | 児童発達支援(児発) | 放課後等デイサービス(放デイ) |
| 対象年齢 | 0歳 〜 小学校入学前まで | 小学校1年生 〜 高校3年生 |
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| 主な目的 | 早期発見・早期療育・発達支援 | 生活能力の向上・社会交流・居場所 |
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| 利用時間 | 午前中〜午後の早い時間が多い | 平日の放課後・学校休業日 |
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この両方を同じ施設で行う「多機能型」として運営すると、未就学児が小学校入学後もそのまま放デイとして継続利用できるため、集客が非常に安定します。
フランチャイズの基本|加盟金・ロイヤリティ・本部支援
フランチャイズとは、本部の持つブランドや運営ノウハウを使用する権利を得る代わりに、加盟金やロイヤリティを支払う仕組みです。加盟金は「成功した仕組みを買うための初期投資」、ロイヤリティは「継続的なアップデートと経営指導への対価」と捉えるべきでしょう。個人での開業は試行錯誤による時間と損失のリスクがありますが、FCなら最短ルートでの開所と黒字化が期待できます。単なる名前貸しではなく、実地でのSV訪問や法改正への迅速な対応など、支払うコストに見合うサポートがあるかを見極めてください。
引用:厚生労働省:放課後等デイサービスガイドライン
この事業は売上の約98%が公金です。国が決めたルールを正しく守る「誠実さ」が、そのまま利益に直結する非常に健全なビジネスモデルと言えます。
放課後等デイサービスをフランチャイズで開業するメリット
未経験から福祉事業に参入する場合、FC加盟には多くのメリットが存在します。成功している本部の「勝ちパターン」をコピーできることは、経営の不確実性を大幅に軽減します。
- ブランドと実績で“選ばれる理由”を作りやすい知名度のあるブランドを掲げることで、開業当初から保護者や行政からの信頼を獲得しやすくなります。「ここなら安心」という心理的障壁を取り払えることは、見学時の成約率を飛躍的に高めます。
- 開業準備(指定申請・物件・備品)を伴走してもらえる複雑な行政手続きや、厳しい施設基準をクリアした物件選定を本部がサポートします。これにより、開所時期の遅れによる余計なコスト発生を防ぐことが可能です。
- 運営ノウハウを最短で仕組み化できる煩雑な国保連への請求事務や、療育の記録・加算の取得方法がパッケージ化されています。オーナーは事務作業に追われることなく、経営や地域連携に集中できます。
- 融資・資金計画の相談がしやすい本部の実績を背景にすることで、金融機関からの創業融資の審査が通りやすくなる傾向にあります。現実的な数値に基づいた精度の高い事業計画書を作成できます。
福祉事業は「指定」が取れなければ1円も売上が立ちません。プロの伴走を得て確実に指定を受けることは、開業における最大のリスク回避です。
放課後等デイサービスをフランチャイズで開業するデメリット
メリットが多いFC加盟ですが、当然ながら留意すべきデメリットも存在します。加盟後に後悔しないために、以下の点をあらかじめ認識しておきましょう。
- ロイヤリティ負担で利益が伸びにくいケースがある
売上が安定してきた際、毎月のロイヤリティが負担に感じることがあります。支払うコスト以上の価値を本部が提供し続けているかを見極める必要があります。
- 運営の自由度が下がるため、方針の相性が重要
本部の指定するプログラムやルールに従う必要があるため、独自のアイデアを即座に反映させるのが難しい側面があります。
- 本部の評判が加盟店の集客・採用に影響する
他県の加盟店でトラブルが発生した場合、ブランド全体のイメージダウンに繋がるリスクがあります。本部の危機管理能力の高さもチェックポイントです。
ロイヤリティは「安心料」でもあります。法改正のたびに自力でルールを調べる労力を考えれば、ロイヤリティを払って情報を買うほうが効率的な場合が多いです。
FC本部の選び方|契約前に必ず確認したいチェックリスト
契約前に、客観的なデータと現場のリアルを自分の目で確かめるためのリストです。
- 収支モデルは現実的か?
- サポートの“頻度と範囲”は?
- 採用支援と定着支援はあるか?
- 求人の出し方だけでなく、スタッフの評価制度まで整っているか。
- 既存加盟店の見学・面談ができるか?
見学時にはぜひ「スタッフの表情」を見てください。スタッフが笑顔で働いている事業所は、必ず利用者も集まり、経営も安定しています。
放課後等デイサービスのフランチャイズ開業の流れ|最短で開所する手順
一般的に、資料請求から開所までは約半年から1年程度の期間を要します。
- 候補の絞り込み
資料請求・説明会・見学を通じて、理念や収益性のバランスを比較します。
- 加盟申込み・審査
オーナー適性の審査を受け、具体的な事業計画を固めます。
- 物件選び
行政要件と集客・送迎の利便性を満たす物件を確定させます。
- 資金調達・採用
融資を申し込み、最重要人材である「児童発達支援管理責任者」などの採用を進めます。
- 指定申請・開所準備
行政への申請書類を提出し、研修や内覧会を経てオープンします。
引用:こども家庭庁:障害児支援施策
物件選びと採用は同時並行で進めるのが鉄則です。良い物件が見つかっても、基準となるスタッフがいなければ指定は下りないからです。
よくある質問|放課後等デイサービスのフランチャイズQ&A
- 未経験でも開業できますか?
-
可能です。オーナー自身に資格は不要です。有資格者を雇用し、本部の研修を活用することで経営に専念できます。
- オーナーの年収はどれくらい?
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定員10名の1拠点で、月間100万〜180万円程度の利益が残る実績があります。多店舗展開により、年収1,000万円超えも十分狙えるビジネスです。
- 送迎は必須ですか?
-
法的に必須ではありませんが、集客面では「事実上、必須」と言えます。安全管理マニュアルの整備が不可欠です。
引用:独立行政法人福祉医療機構(WAM):放課後等デイサービスの経営状況
分からないことがあれば、些細なことでも本部にぶつけてみてください。その回答のスピードと正確さが、本部の実力を最もよく表します。
まとめ|放課後等デイサービスのフランチャイズは“支援方針×運営支援×契約条件”で選ぶ
放課後等デイサービスのフランチャイズ開業は、社会貢献性の高さとビジネスとしての安定性を両立できる稀有なチャンスです。本部選びの際は、自分が理想とする「療育の質」を担保できるか、そして経営を支える「サポートとコスト」が適正かを多角的に判断してください。
開業に向けた具体的な収支シミュレーションや、ブロッサムジュニアの「赤字撤退ゼロ」を支える秘訣について、もっと詳しく知りたくありませんか?宜しければ、当社のフランチャイズ説明会へのご予約や、詳細な資料請求のお手伝いをさせていただきます。